「アリシアクリニックの評判や口コミを知りたい」と検索してこのページにたどり着いた方へ、まず最初にお伝えしなければならないことがあります。
アリシアクリニックを運営していた医療法人社団美実会と一般社団法人八桜会は、2024年12月10日に東京地方裁判所から破産手続開始の決定を受け、全国の院がすでに閉院しています。現在、新たに契約したり施術を受けたりすることはできません。
この記事では、何が起きたのかという事実の整理と、契約が残っている方の相談先、そしてこれから医療脱毛クリニックを選ぶ方が同じ状況を避けるために確認しておきたい点をまとめます。口コミサイトに残っている評価は閉院前のものなので、そのまま参考にしないよう注意してください。
何が起きたのかを時系列で整理する
まずは公表されている情報をもとに、経緯を確認しておきましょう。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2021年11月 | 姉妹院として「じぶんクリニック」が開院 |
| 2024年7月1日 | じぶんクリニックがアリシアクリニックへ統合され、名称を変更 |
| 2024年12月10日 | 運営法人が東京地裁から破産手続開始の決定を受ける |
| 同日以降 | 全国の院が閉鎖され、施術の提供が停止 |
報道されている情報によれば、負債総額は約124億円、債権者は約9万2,000人にのぼるとされています。債権者の多くが個人の利用者だったという点が、この件を消費者にとって大きな出来事にしました。

閉院前の口コミを今読むときの注意点
検索するとアリシアクリニックに関する口コミ記事が今も多く残っています。しかし、それらは閉院前の情報であり、現在の状況を反映していません。料金表やキャンペーン情報が掲載されているページも、すでに申し込めない内容です。
脱毛業界は、料金改定・統合・閉院が起こりやすい分野です。ネット上の記事は更新されないまま残ることが多いため、契約を検討する際は必ず公式サイトで営業状況を確認し、可能であれば直接電話で問い合わせてください。
契約が残っている方の相談先
すでに支払いが済んでいるのに施術を受けられていない方、分割払いが続いている方は、次の窓口に相談することが案内されています。
信販会社・クレジットカード会社
分割払いや口座引落しが続いている場合は、契約している信販会社・クレジットカード会社への連絡が第一歩とされています。割賦販売法には、販売業者に対して主張できる事情があるときに支払いを停止できる「支払停止の抗弁」という仕組みがあり、条件を満たせば適用される場合があります。
実際、この件では信販会社側から利用者向けの案内が公表されています。自分が契約した支払い方法を確認し、まずは契約先に連絡することが重要です。
消費生活センター・国民生活センター
どこに相談すればよいか分からない場合は、お住まいの自治体の消費生活センターや、独立行政法人 国民生活センターに相談する窓口があります。消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの相談窓口につながる仕組みも用意されています。
また、消費者庁のサイトでも、契約トラブルに関する一般的な情報が公開されています。契約書や支払い明細、予約履歴などの資料は、相談の際に必要になることがあるため、処分せずに保管しておいてください。
相談前に手元に揃えておきたいもの:契約書の控え、支払い方法が分かる書類(信販会社の明細やカード明細)、施術を受けた回数の記録、クリニックからの案内メールなど。記憶ではなく記録を残しておくことが、話を進めるうえで役立ちます。


これからクリニックを選ぶ人が確認しておきたいこと
この出来事から学べるのは、「サービスの評判」と「経営の安定性」は別の指標だということです。これからクリニックを選ぶ方が意識しておきたい点を整理します。
1. 一括前払いの金額を大きくしすぎない
医療脱毛は、施術を受ける前にまとまった金額を支払う仕組みです。前払いの金額が大きいほど、万が一のときに失うものも大きくなります。予算に余裕があっても、あえて回数を分けて契約するという考え方はリスクを抑える一つの方法です。
2. 都度払いという選択肢を知っておく
クリニックによっては、1回ごとに支払う都度払いを用意しているところがあります。1回あたりの単価はコース契約より高くなる傾向がありますが、前払いのリスクがない点は明確なメリットです。総額の安さとリスクのどちらを重視するかは、判断が分かれるところです。
3. 支払い方法を意識して選ぶ
現金一括で支払うと、トラブルが起きたときに主張できる手段が限られます。一方、クレジットカードや信販会社の分割払いを利用していた場合は、割賦販売法の仕組みが関わってくる可能性があります。手数料はかかりますが、支払い方法によって取れる対応が変わるということは知っておいて損はありません。
4. 契約書を必ず受け取り、保管する
医療脱毛の契約は、特定継続的役務提供に該当する場合があります。この場合、クーリング・オフや中途解約に関する定めが適用されることがあり、契約書は手続きの起点になる書類です。受け取ったらファイルにまとめて保管しておきましょう。
医療脱毛の契約で起こりやすいトラブルの型
閉院や倒産は極端なケースですが、医療脱毛の契約では日常的に起こりやすいつまずきもあります。あらかじめ知っておくと、契約前の質問リストを作りやすくなります。
有効期限内に回数を使い切れない
コースには有効期限が設定されているのが一般的です。予約が取りづらい院で、しかも期限が短い場合、支払った回数を消化できないまま期限を迎えることがあります。契約前に有効期限が何年か、期限が来たらどうなるのかを必ず確認しましょう。
キャンセルで1回分が消える
キャンセルの締め切りを過ぎると、施術を受けていないのに1回分を消化した扱いになるクリニックがあります。仕事や家庭の都合で予定が動きやすい方は、この規定が通いやすさを左右します。
中途解約したときの返金額が想定と違う
途中でやめる場合、所定の手数料が差し引かれるのが通例です。「残り回数分がそのまま戻る」と思い込んでいると、実際の返金額とのギャップに驚くことになります。契約前に計算方法を聞いておくと安心です。
説明と契約書の内容が食い違う
口頭の説明はその場で消えてしまいますが、契約書は残ります。説明された内容が契約書に書かれているかを、署名する前に自分の目で確認するのが最も確実な自衛策です。急かされていると感じたら、その日は契約せず持ち帰るという判断も選択肢に入れてください。
カウンセリングに持っていきたい質問リスト:有効期限は何年か/キャンセルの締め切りは何時か/麻酔やシェービングは有料か/中途解約の計算方法/追加照射の料金/支払い総額(分割手数料込み)。この6つを聞くだけで、比較の精度はかなり上がります。

クリニックを選び直すまでの自己処理をどうするか
通っていたクリニックが突然なくなると、途中まで進めていた脱毛が宙に浮いてしまいます。次のクリニックを決めるまでの間、自己処理をどうするかという現実的な悩みも出てきます。
肌への負担を抑えたいなら、カミソリより電気シェーバーが向いています。顔やうなじの細かいうぶ毛にはパナソニックのフェイスシェーバー「フェリエ」ES-WF41のような刃先が丸いタイプ、腕や脚といった広い範囲にはパナソニックのボディトリマー ER-GK81のようにアタッチメントで長さを調整できるタイプが扱いやすいでしょう。カミソリで剃り続けると細かい傷ができ、乾燥や色素沈着の原因になることもあります。
「しばらくクリニックに通うのは不安」という方の中には、家庭用の光美容器を検討する方もいます。ケノン、ブラウンのシルクエキスパート、パナソニックの光エステといった製品が知られていますが、医療機関の脱毛とは仕組みも位置づけも異なります。効果の感じ方には個人差があり、使い方や照射のペースは製品ごとに定められているため、必ず取扱説明書に従ってください。
また、自己処理を続ける期間は保湿と紫外線対策が欠かせません。低刺激設計をうたったキュレルの潤浸保湿シリーズのローションのような製品で乾燥を防ぎ、資生堂アネッサのUVスキンケアミルクのような日焼け止めを習慣にしておくと、次にクリニックへ通い始めるときの肌の状態を整えやすくなります。日焼けした肌は施術を断られることがあるためです。

よくある質問
Q. アリシアクリニックはもう営業していないのですか?
A. 運営法人が破産手続開始の決定を受け、全国の院が閉鎖されています。新規の契約や施術の予約はできません。
Q. 支払い済みのお金は戻ってきますか?
A. 破産手続の中でどう扱われるかは個別の事情によります。支払い方法によって取れる対応が異なるため、まずは契約している信販会社・クレジットカード会社と、消費生活センターに相談してください。
Q. 分割払いが続いています。払い続けるべきですか?
A. 自己判断で支払いを止めると別の問題が生じる可能性があります。信販会社に事情を伝え、指示を仰ぐのが基本です。割賦販売法の支払停止の抗弁が使えるかどうかも含めて確認しましょう。
Q. じぶんクリニックはどうなりましたか?
A. じぶんクリニックは2024年7月1日にアリシアクリニックへ統合され、名称が変更されました。その後、統合先を含めて破産に至っています。
Q. 他のクリニックで残りの回数を引き継げますか?
A. 別法人のクリニックが契約を引き継ぐ義務はありません。他院で新たに契約する場合は、通常の新規契約になります。乗り換え割のような優待が使える場合があるので、カウンセリングで相談してみてください。
Q. 「閉院」と「破産」はどう違うのですか?
A. 閉院は院を閉じること、破産は法人が支払いを続けられなくなり裁判所の手続きに入ることを指します。単に1つの院が移転や統合で閉じる場合は、他の院で施術を続けられることが多い一方、運営法人そのものが破産した場合は施術の提供自体が止まります。ニュースや案内を読むときは、どちらの話なのかを区別して受け取ってください。
Q. 予約サイトやアプリのデータは残りますか?
A. 会員向けのシステムは停止されることがあります。施術履歴や契約内容の記録は、相談の際に役立つ資料になるため、閉院の情報を知った時点で画面の保存や書類の確保をしておくと安心です。手元にある紙の書類は、内容が古くても捨てないでおきましょう。
Q. 同じことが他のクリニックでも起きますか?
A. 特定のクリニックについて予測することはできません。ただし、前払いの金額を抑える、支払い方法を意識する、契約書を保管するといった備えは、どのクリニックを選ぶ場合でも有効です。
まとめ
- アリシアクリニックの運営法人は2024年12月10日に破産手続開始の決定を受け、全院が閉院している
- 負債総額は約124億円、債権者は約9万2,000人と報じられており、多くが個人の利用者
- ネット上に残る口コミや料金情報は閉院前のものなので、現状の判断材料にはならない
- 契約が残っている方は、信販会社・クレジットカード会社と消費生活センターへの相談が基本の流れ
- これから契約する方は、前払い額を抑える・都度払いを検討する・支払い方法を意識する・契約書を保管する、といった備えが役立つ
脱毛は数ヶ月から数年かけて通う施術です。だからこそ、料金の安さだけでなく「その契約が途中で止まったらどうなるか」まで想像してから決めることが、自分を守ることにつながります。契約内容で不安な点があれば、契約前でも消費生活センターに相談できます。

