全身脱毛の月額制で知られていたキレイモ(KIREIMO)。テレビCMやSNS広告で名前を覚えていて、いざ調べてみたという方も多いのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。キレイモという名称の脱毛サロンは、記事執筆時点では存在しません。事業が別の脱毛サロンに引き継がれ、その後ブランドが統一されて名前が消えているためです。
それでも検索すると、キレイモの料金プランや口コミを掲載したページが大量に出てきます。更新が止まったまま残っているものがほとんどで、いま契約できるかのように読めてしまうのが厄介なところです。この記事では、何が起きたのかを時系列で整理し、当時の評判、そしてこの経緯から学べる脱毛サロンの選び方をまとめました。

キレイモは現在どうなっているのか
経営難が報じられ、事業が譲渡された
キレイモをめぐっては、従業員への給与の遅配や、利用者への返金が滞っているという報道が出ていました。その後、2023年12月11日付で、キレイモの店舗事業は同じ脱毛業界のミュゼプラチナムへ譲渡されます。譲渡の対象となったのは全28店舗でした。
ミュゼプラチナムのブランドへ統一された
事業譲渡のあと、2024年6月30日をもって、キレイモの店舗はミュゼプラチナムのブランドへ統一され、キレイモという名称は使われなくなりました。看板が変わり、運営する会社も変わったため、実質的には別のサロンに通うことになった形です。
その後、引き継ぎ先でも運営会社が交代した
話はここで終わりません。引き継ぎ先であるミュゼプラチナムでも、その後に運営会社の経営が行き詰まりました。全店舗が一時休業する事態となり、旧運営会社のMPH株式会社は株主総会で解散を決議したのち、2025年8月18日に東京地方裁判所から破産手続開始の決定を受けています。現在は別会社が一部の店舗を引き継いで営業を再開しており、料金体系も前受けの回数契約を廃止して都度払いに切り替えられています。
| 段階 | 何が起きたか |
|---|---|
| 1 | キレイモで給与遅配・返金遅延が報じられる |
| 2 | キレイモの全28店舗がミュゼプラチナムへ事業譲渡 |
| 3 | ミュゼプラチナムのブランドへ統一、キレイモの名称が消える |
| 4 | ミュゼ側の運営会社も経営が行き詰まり、全店が一時休業 |
| 5 | 別会社が一部店舗を引き継ぎ、都度払い制で営業再開 |
比較サイトやまとめ記事には、キレイモの月額プランや回数コースの料金がそのまま掲載されているものが多数あります。そのコースはすでに提供されていません。金額を判断材料にしないでください。
キレイモ時代に語られていた評判
すでに利用できないサロンですが、当時どんな評価があったのかは、脱毛サロンの見方を学ぶうえで参考になります。以下はいずれも個人の感想であり、感じ方には個人差があります。
好意的だった評価
まず挙がっていたのが、料金体系の分かりやすさです。全身脱毛を月額制で打ち出していたため、「毎月いくら払えばいいか」が理解しやすく、初めての方でも計算しやすいと受け止められていました。
また、部位ごとの契約ではなく全身をまとめて扱う設計だったため、「あとから部位を追加して結局高くなる」という事態が起きにくい点も評価されていました。店舗の内装や接客に対する好意的な口コミも多く見られました。
気になる点として挙がっていた評価
一方で、予約が取りにくいという声は継続的にありました。特に人気の時間帯は埋まりやすく、通いたいペースを維持できなかったという内容が目立ちます。
さらに、経営が傾いた時期には解約の申し出をしても返金が実行されないという相談が増えました。ここが最も深刻な問題で、通えないうえにお金も戻らないという状況に置かれた方が出ています。
月額制の「見え方」に潜んでいた注意点
当時よく議論されていたのが、月額制という表示のわかりにくさです。月額制と聞くとサブスクのように「いつでもやめられる」印象を受けますが、実際には回数コースを分割払いにしたものであるケースがあります。この場合、途中でやめても分割の支払いは残ります。「月額」という言葉が何を指しているかを契約書で確認することが重要です。

キレイモの契約が残っている場合
事業譲渡とブランド統一を経て、さらに引き継ぎ先でも運営会社が交代しているため、契約の扱いは複雑です。
まずは現在の運営元に確認する
引き継ぎ先の店舗が営業しているのであれば、まずはそこに問い合わせて、自分の契約がどう扱われるのかを確認してください。旧契約の方向けに「置き換えコース」という仕組みが案内されていますが、記事執筆時点では利用のたびに2,200円(税込)の利用料が必要になるという案内が出ています。
解決しない場合は消費生活センターへ
返金や支払いをめぐって話が進まない場合は、一人で抱え込まずに相談してください。消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。契約書、支払いの明細、やり取りの記録を手元にそろえてから連絡すると話が早く進みます。
脱毛の契約は特定商取引法の特定継続的役務提供に該当する場合があり、中途解約や書面交付のルールが定められています。制度の詳細は消費者庁の特定商取引法ガイドで確認できます。
この経緯から学べる、脱毛サロンの選び方
キレイモの件が示しているのは、大手であっても事業が続くとは限らないという単純な事実です。看板の大きさや広告の量は、継続性の保証にはなりません。
| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 前払いの金額 | 明日その会社が無くなったら、いくら損するか |
| 「月額」の中身 | サブスクなのか、回数契約の分割なのか |
| 支払総額 | 分割手数料込みでいくらになるか |
| 中途解約の条件 | 返金の計算方法と手数料が書面にあるか |
| 有効期限 | 期限内に通いきれるペースか |
| 通える店舗 | 生活圏に複数あるか、移動できるか |
いちばん効くのは前払いを減らすこと
細かい確認項目を挙げましたが、実効性がいちばん高いのは支払い方の選択です。数十万円を先に預けるのではなく、都度払いや少ない回数の契約から始めれば、何かあったときの損失は限定されます。1回あたりの単価は上がりますが、その差額は安心料として妥当だと考えることもできます。
脱毛サロンや美容医療に関する相談の傾向は国民生活センターの美容医療サービスに関する相談情報にまとまっています。契約前に一度目を通しておくと、カウンセリングで確認すべき点が見えてきます。

通い始めるときに用意しておきたいもの
新しいサロンやクリニックが決まったら、通うための準備も整えておきましょう。地味に負担になるのが来店前日の自己処理です。施術部位は事前に自分で剃っておくのが基本で、剃り残しがあるとその部位の施術を見送られたり、シェービング料がかかったりします。
肌への負担が少ないシェービング道具
カミソリは手軽ですが、肌の表面を削って乾燥を招きやすくなります。脱毛前の処理にはボディ専用の電動シェーバーが向いています。パナソニックの「ボディフェリエ ES-WR51」はボディ専用のドライ剃りタイプで、刃先が丸く、脚・ワキ・腕・うなじ・Vラインに使えるモデルです。背中やうなじは自分では見えないため、柄が長いタイプのボディシェーバーを併用しておくと、家族に頼まずに済みます。
施術後の保湿アイテム
施術後の肌は乾燥しやすい状態になるため、保湿のケアが案内されます。低刺激設計のものとしては、セラミド機能成分を配合したキュレルの薬用保湿シリーズ、弱酸性・低刺激性の「ミノン全身保湿ミルク」、伸びが良く塗りやすい「ニベア スキンミルク しっとり」などが定番です。全身に使うと消費が早いため、大容量のポンプタイプを選んでおくと続けやすくなります。
いま脱毛を始めるなら、どう選べばいいか
キレイモの名前で検索してこの記事にたどり着いた方の多くは、結局これから脱毛をどうするかを考えているはずです。そこで、選び直すときの現実的な進め方をまとめます。
サロンかクリニックかを先に決める
脱毛サロンの光脱毛は医療行為ではなく、出力が抑えられています。一方、医療脱毛は医療機関で医師の管理のもと行われ、医療用のレーザー機器が使えます。通う回数の目安、1回あたりの費用、刺激の感じ方が変わってくるため、どちらの土俵で比べるのかを先に決めておくと候補を絞りやすくなります。
小さく始めて、続けられるかを確かめる
いきなり大きなコースを契約せず、初回のお試しコースや都度払いで実際に施術を受けてみるのが現実的です。刺激の感じ方も、店舗の雰囲気も、スタッフとの相性も、受けてみないと分かりません。1回試すのに数千円から1万円台であれば、判断材料としては十分に元が取れます。
「通いきれるか」を最優先で判断する
料金の安さで選んで、店舗が遠くて足が遠のく。これは脱毛でよくある失敗の形です。通勤・通学ルートから外れないか、平日の夜や休日に予約が取れるか。この2点を満たさないサロンは、どれだけ料金が魅力的でも続きません。
カウンセリングでは「いま空いている直近の予約日はいつですか」と聞いてみてください。契約前の段階で予約が数か月先まで埋まっているなら、契約後もそのペースになります。ここは遠慮せずに確認しておきたい部分です。
カウンセリングで確認したい質問リスト
契約を急がされそうになったときのために、聞くべきことを整理しておきます。手元のスマホにメモしておくと、その場で慌てずに済みます。
| 質問 | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 支払総額はいくらになりますか | 月額表示に分割手数料が乗っている場合があるため |
| この月額は都度払いですか、分割払いですか | やめたときに支払いが残るかが変わるため |
| コースの有効期限は何年ですか | 回数が残っていても期限切れで使えなくなるため |
| 途中でやめた場合、いくら戻りますか | 返金の計算方法を書面で確認するため |
| 直近で予約が取れるのはいつですか | 通うペースを維持できるか判断するため |
| 剃り残しがあった場合はどうなりますか | 追加料金や施術見送りの有無を知るため |
| 引っ越したら店舗を移れますか | 生活が変わっても通い続けられるか確認するため |
そして最後にもうひとつ。その場で契約せず、いったん持ち帰って構いません。持ち帰りを嫌がる、あるいは「今日だけの価格です」と急かしてくる場合は、いったん距離を置くのが賢明です。落ち着いて比較できないまま署名した契約が、後々のトラブルの入り口になります。
よくある質問
Q. キレイモは今も契約できますか?
A. できません。キレイモの店舗事業はミュゼプラチナムへ譲渡され、その後ブランドが統一されて名称が使われなくなっています。
Q. キレイモの店舗はどうなりましたか?
A. 譲渡後にミュゼプラチナムの店舗として運営されました。ただしその後、引き継ぎ先でも運営会社が交代し、営業を再開していない店舗もあります。通いたい店舗の状況は、現在の運営元の公式サイトで確認してください。
Q. キレイモで契約していた回数はまだ使えますか?
A. 引き継ぎ先で「置き換えコース」という仕組みが案内されていますが、利用のたびに追加の利用料が必要になるという案内が出ています。条件は現在の運営元に直接確認してください。
Q. 返金してもらえますか?
A. 契約の時期や形態によって扱いが異なります。話が進まない場合は消費者ホットライン「188」から消費生活センターに相談してください。契約書や支払い明細を用意しておくとスムーズです。
Q. 似たような月額制のサロンは今もありますか?
A. 月額表示のあるサロンは今も存在します。ただし、その月額が回数契約の分割払いなのか、都度払いなのかで意味がまったく異なります。契約書面で必ず確認してください。
Q. これから脱毛を始めるなら何に気をつければいいですか?
A. 前払いの金額を小さくすることです。都度払いや少ない回数の契約から始められるかを確認し、分割を選ぶ場合は支払総額を必ず確認してください。
まとめ
キレイモは、経営難の報道を経て店舗事業がミュゼプラチナムへ譲渡され、その後ブランドが統一されて名称が使われなくなりました。さらに引き継ぎ先でも運営会社が交代しており、契約が残っている方にとっては経緯を追うだけでも大変な状況です。
この一連の流れから読み取れるのは、脱毛は「お金を先に払い、サービスを何年もかけて受け取る」取引だからこそ、事業者の継続性がそのまま利用者のリスクになるということです。だからこそ、口コミの点数よりも先に、支払い方法と前払いの金額を確認してください。
いま契約が残っていて困っている方は、まず現在の運営元に問い合わせ、それで解決しなければ「188」に相談するという順番で動いてみてください。


