医療脱毛のカウンセリングで「うちはアレキサンドライトレーザーを使っています」と説明されて、「何それ?」と思った経験はないでしょうか。
脱毛機の種類は意外と重要で、自分の毛質や肌質に合ったレーザーを選ぶかどうかで効果が大きく変わります。同じ「医療脱毛」でも、使用するレーザーによって痛みの感じ方や得意な毛のタイプが異なるのです。
この記事では、日本で最も普及しているアレキサンドライトレーザーに焦点を当てて、その特徴やメリット・デメリット、他のレーザーとの違いをわかりやすく解説します。クリニック選びの参考にしてみてください。
アレキサンドライトレーザーの基本情報
波長と特徴
アレキサンドライトレーザーの波長は755nmです。この波長はメラニン色素への吸収率が非常に高いのが特徴で、つまり黒い毛に強く反応します。日本人の肌と毛の色に適しているため、国内で最も広く普及しているレーザーの一つです。
代表的な脱毛機
「ジェントルレーズ」「ジェントルレーズプロ」がアレキサンドライトレーザーの代表的な機種です。レジーナクリニックやリゼクリニックなど、多くの大手クリニックが導入しています。「ジェントルマックスプロ」はアレキサンドライトとヤグの2波長を搭載した上位機種で、より幅広い毛質・肌質に対応できます。

アレキサンドライトレーザーのメリット
太い毛への効果が高い
メラニン吸収率が高いため、ワキ、VIO、すね毛など太くて黒い毛に対して強力な効果を発揮します。太い毛が多い方にはアレキサンドライトレーザーが第一選択肢になりやすく、ワキであれば5回程度でほぼ完了するケースも珍しくありません。
照射スピードが速い
照射口が大きめで、1ショットでカバーできる面積が広いのも利点です。全身脱毛の施術時間が短く済むため、忙しい方にとっては大きなメリットになります。ジェントルレーズプロなら全身60〜90分程度で完了します。
美肌効果がある
アレキサンドライトレーザーは、もともとシミやそばかすの治療にも使われているレーザーです。脱毛しながら肌のくすみが改善されることがあるのは嬉しい副次効果と言えます。とくに顔脱毛ではこの美肌効果を実感しやすい傾向にあります。
冷却機能付きで痛みを軽減
ジェントルレーズシリーズは照射直前に冷却ガスを噴射して肌を冷やす機能が搭載されています。これにより痛みがかなり軽減されます。衝撃はありますが、冷却のおかげで耐えられるレベルに収まることがほとんどです。
アレキサンドライトレーザーのデメリット
- 産毛には反応しにくい
- 日焼け肌には照射できない場合がある
- VIOや脇など毛が太い部位は痛みが強い
産毛に弱い
メラニン色素が薄い産毛にはレーザーが反応しにくいのが弱点です。顔や背中の薄い毛を重点的に脱毛したい場合は、蓄熱式やダイオードレーザーのほうが効果的と言われています。アレキサンドライトだけでは産毛が残りやすい点は理解しておく必要があります。
日焼け肌には照射できない
メラニンに強く反応するため、日焼けした肌にレーザーを当てると火傷のリスクがあります。色黒の方や日焼けしやすい方は、アレキサンドライトが使えないことがあります。その場合はヤグレーザーか蓄熱式が選択肢になります。
痛みはゼロではない
冷却機能があるとはいえ、VIOや脇など毛が太い部位では痛みを感じます。「ゴムで弾かれる」レベルの痛みは覚悟しておいたほうが良いでしょう。麻酔クリームとの併用がおすすめです。
参考:日本皮膚科学会

他のレーザーとの比較
ダイオードレーザー(810nm)との違い
ダイオードレーザーはアレキサンドライトより波長が長く、産毛にもやや対応できるのが特徴です。蓄熱式に対応した機種が多いのもポイントで、痛みが少ないぶん通いやすさがあります。ただし太い毛への瞬間的な効果はアレキサンドライトのほうが強い傾向にあります。
ヤグレーザー(1064nm)との違い
ヤグレーザーは波長が最も長く、肌の深い部分まで到達するレーザーです。色黒の肌や日焼け肌にも照射可能で、VIOの根深い毛にも効果を発揮します。ただし痛みが3種類のレーザーの中で最も強いのがデメリットです。
- アレキサンドライト(755nm):太い毛に強い・美肌効果あり・日焼け肌NG
- ダイオード(810nm):バランス型・産毛にも対応・痛み少なめ
- ヤグ(1064nm):根深い毛に強い・色黒OK・痛みは強い
理想は複数のレーザーを使い分け
実は、1種類のレーザーで全部位をカバーするのは難しいのが現実です。太い毛にはアレキサンドライト、産毛にはダイオード、根深い毛にはヤグ…と使い分けるのが理想的です。複数の脱毛機を導入しているクリニックを選ぶのが賢い判断と言えます。
アレキサンドライトレーザーが向いている人
以下のような方にはアレキサンドライトレーザーが適しています。
- 太い毛(ワキ、VIO、すね毛など)を効率的に脱毛したい方
- 色白で肌トラブルが少ない方
- 施術時間を短くしたい方
- 美肌効果も期待したい方
逆に、産毛メインの脱毛、色黒・日焼け肌の方、痛みに極端に弱い方は、蓄熱式やヤグレーザーのほうが向いています。自分の毛質と肌質を踏まえて選ぶことが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. アレキサンドライトレーザーは何回で効果が出る?
太い毛であれば3回目くらいから明らかに減ったと感じる方が多いです。ワキやすね毛は5〜6回で自己処理がほぼ不要になります。VIOは毛が太く密集しているため、8〜10回が目安です。
Q. 蓄熱式とどっちがいい?
一概には言えませんが、太い毛を素早く減らしたいならアレキサンドライト(熱破壊式)、痛みを抑えながら幅広い毛質に対応したいなら蓄熱式がおすすめです。どちらにもメリット・デメリットがあるため、カウンセリングで相談して決めるのがベストです。
Q. 男性のヒゲ脱毛にも使える?
使えます。ヒゲは太くてメラニンが多いため、アレキサンドライトレーザーの得意分野です。ただしヒゲの根元は深いため、ヤグレーザーと併用するクリニックも多くあります。
Q. 施術前に日焼けしてしまったら?
日焼けの程度によっては施術を延期する必要があります。無理に照射すると火傷のリスクがあるため、正直にクリニックに相談してください。一般的には日焼けが落ち着くまで2〜4週間ほど待つことになります。

まとめ:アレキサンドライトは日本人に合ったレーザー
アレキサンドライトレーザーは日本人の肌と毛に適した優秀なレーザーです。太い毛への効果は抜群で、美肌効果という嬉しいおまけもあります。多くの大手クリニックが導入しているのも、その実力の証と言えるでしょう。
ただし産毛や日焼け肌には不向きな面があるため、複数の脱毛機を使い分けてくれるクリニック(リゼクリニック、レジーナクリニックなど)を選ぶのがベストです。カウンセリングで自分に合った脱毛機について相談してみてください。

